ヒロアカ 全巻

「個性」というもの(超能力のようなもの)を持って生まれるのが当たり前になった時代において、「無個性」な人間として生まれてきた主人公の緑谷出久。彼の将来の夢は、トップヒーローとして世界の平和を守っているオールマイトのように強いヒーローのいなることであった。だがしかし、彼は無個性。トップヒーローどころか、ヒーローになることさえほぼ不可能だとされていた。そんな中、とある事件をきっかけにオールマイトと接触することになった彼は、オールマイトから個性を受け継ぎ、ヒーローを目指す。

 

弱々しい。本当に貧弱。だけど、決めるところではしっかり決めて、仲間を敵から守ったり救ったりする。そういったギャップの面にやられました。また、仲間を助けるためなら自己犠牲を厭わないというその考えに魅力を感じました。

 

格闘漫画、バトル漫画というと、基本的に主人公はある程度強い状態から始まることが多いと思います。有名な不良だったり海賊だったり。ですが、この漫画の主人公にはそういったことは一切なく、むしろ、誰からも知られていないほど弱い人間でした。ですが、彼は諦めなかった。身体的にはかなり弱い立場でしたが、精神的な部分を見ると、かなり強い人間でした。そういった負けん気、努力家なところ、そういった主人公の成長が垣間見れるところが、ハマったポイントでした。

 

現代社会というものは非常に生き辛いものです。どこに行ってもストレスが溜まる。会社でのストレス、家庭でのストレス、交友関係でのストレス・・・。社会にはたくさんのストレスで埋め尽くされています。そして、みんな心のどこかで、その現状に妥協してしまっています。もっとやる気を出せば、もっと上に行ける。もっと努力すれば、もっと成長できる。わかっているのに実行できない。そう行った、才能はあるのに何もしないような人たち、ストレスでいっぱいになった人たちに読んでほしいです。
特にオススメのシーンは、主人公の緑谷出久と幼馴染のかっちゃんという人物の共闘です。この二人は訳あって犬猿の仲なのですが、敵からの襲撃を受け、みんながピンチに陥った時、協力して強敵を撃破しました。物語の第一話から緑谷出久はかっちゃんにいじめられており、逆にかっちゃんはいじめているという弱肉強食の世界が繰り広げられていたので、その弱者と強者がお互いに手を取り合い、お互いの「個性」を理解して共闘するところは、かなりオススメです。また、その後、その二人を含めたみんなに向かってくる敵にたくさんいるのですが、それらを全て迎え撃つため集合したヒーローたちも熱いです。